内容説明
ミーメーシス概念から芸術の根源にせまる。芸術活動を支える重要な概念「ミーメーシス(模倣・再現)」を徹底的に解析し、プラトンの芸術思想を浮き彫りにする。
目次
第1章 ミーメーシス概念序説
第2章 理想国家におけるムーシケーの教育
第3章 画家、詩人、模倣家
第4章 模倣家と観衆の共犯関係―詩劇における観衆の心理学
第5章 詩人批判の射程―『国家』篇と『ソピステス』篇における模倣術の検討
第6章 世界構造の装置としてのミーメーシス―『ティマイオス』篇におけるミーメーシス概念とその哲学史的意義
著者等紹介
田中一孝[タナカイッコウ]
1980年埼玉県に生まれる。2011年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2014年京都大学博士(文学)。現在、京都大学高等教育研究開発推進センター特定助教。専門は西洋古代哲学、古代文芸論、美学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。