日本庭園の植栽史

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  • サイズ A5判/ページ数 435p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876986040
  • NDC分類 629.21
  • Cコード C3061

内容説明

様式の変遷が中心になってきたこれまでの庭園史では、そこに植えられる樹木・草花やその植栽技術などについては、あまり語られてこなかった。しかし近年、飛鳥浄御原宮や朝倉氏遺跡、安土城など、古代から近世にかけての遺跡発掘が進み、花粉分析などの生物学・農学的なアプローチも多用されていることから、かつては文献によってしか跡づけることができなかった植栽を直接検討することが可能になった。日本庭園の源流となった海洋風形式の庭園が移入・形成された飛鳥時代・奈良時代には何が植えられていたのか?平安以降の国風文化の植栽の姿。武家の世となり、茶室に通じる露地が出現すると、何が好まれるようになったのか?そして江戸期の大規模回遊庭園の植栽は?など、時代の状況がどのように植栽を規定していったかをみていくと、日本史における精神世界の構図が、別の角度から見えていく。文化史や都市史研究にも示唆を与える。

目次

1 中国文化の影響下(奈良時代までの庭園植栽)
2 寝殿造庭園の時代(平安時代の庭園植栽;鎌倉時代の庭園植栽)
3 枯山水と露地の時代(室町時代の庭園植栽;安土桃山時代の庭園植栽)
4 回遊式庭園と洋風庭園の時代(江戸時代の庭園植栽;明治・大正・昭和前期の庭園植栽)
5 花壇・生垣・禁忌・植物名(日本の花壇;生垣の歴史;庭園植栽の禁忌;植物名の比較)

著者等紹介

飛田範夫[ヒダノリオ]
長岡造形大学デザイン学科教授。1947年生まれ。1977年、京都大学大学院農学研究科博士課程退学。京都府文化財保護課等を経て、2001年4月より現職。京都大学博士(農学)
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