内容説明
近代市民社会と文明観の変容を問う。人間社会をふさわしく形づくる文明とは何か?今なお普遍性を持つ問いかけに、練達の経済思想家達が応える。
目次
第1部 初期啓蒙の諸問題(「問題」としてのアイルランド―その“nature and origins”を求めて;ジョン・ロックの教会論―エドワード・スティリングフリート論をもとに;カーマイケルの思想形成をめぐる一断面―『倫理学講義』と『義務論』の二つの注釈版から見えてくるもの ほか)
第2部 スコットランド啓蒙(スコットランド啓蒙における「徳性の涵養」と「精神の解剖」;ハチスン『探求』におけるニュートン的方法の問題;いわゆる「初期覚え書き」とヒューム経済思想の形成 ほか)
第3部 ヨーロッパ、アメリカ、日本の啓蒙(アメリカの啓蒙と国民の鍛造―ベンジャミン・ラッシュの苦闘;スミスを読むフランス―コンドルセとコンスタンの系譜;啓蒙の南限―ジェノヴェージ“市民の経済”の生成 ほか)
著者等紹介
佐々木武[ササキタケシ]
東京医科歯科大学名誉教授。研究テーマ:近代初期英国(イングランド、スコットランド、北米英領植民地、アイルランド)政治思想史
田中秀夫[タナカヒデオ]
京都大学大学院経済学研究科教授。研究テーマ:啓蒙と経済学の形成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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