内容説明
古代ペルシアに関連する現存のギリシア語史料に含まれるバイアスを払拭、碑文史料も援用しつつ、当時の社会と文化の実相にせまる。
目次
序章
第1章 ペルシア帝国期小アジアの「首都」サルデイス
第2章 第二の総督区「首都」ダスキュレイオン
第3章 小アジアの辺境リュキア
第4章 カリアとヘカトムノス朝
第5章 ヘロドトス時代のハリカルナッソスの言語状況
第6章 キュプロス島とサラミス王エウアゴラス
終章
著者等紹介
阿部拓児[アベタクジ]
京都府立大学文学部歴史学科准教授。1978年愛知県生まれ。2008年京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会海外特別研究員(リヴァプール大学・ライデン大学)を経て、現職。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MUNEKAZ
12
アケメネス朝ペルシアによる小アジア支配を検証した研究書。ギリシャ人の史書にあるような高圧的で一律の支配を行っていたかと思うと然に非ず。ギリシャ系の植民市を生かした地域やアナトリアの先住民による王国、拠点としてペルシア人が一から作った都市など、むしろ地域の実情に合わせて多様で柔軟な対応していたことが印象に残る。ヘロドトスの記述や多言語碑文をもとにした内容は、センセーショナルであったり、ワクワクするようなものではないが、古代帝国の最前線にある支配地域の実相を手堅く教えてくれる。2024/07/16
竜王五代の人
2
小アジアとは言うけれど、話はマルマラ海・エーゲ海沿岸とキュプロス(キプロス)の、ギリシャ人の影響の及ぶ範囲に留まっており、著者も内陸部は今後の課題としている。その範囲内での、ギリシャ・現地人(ヒッタイトやリュディアの流れを汲む)・ペルシア人やアラム人の文化的相互作用を碑文などの文献史料を主に材料にして語る本。そんなに広い地域とも思えないが、帝国が直に支配する地域や現地勢力に委任している地域、せざるを得ない地域と地域色あふれ、それはそれで交流が進んでいる様が描かれていた。2025/05/04
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