内容説明
本書では、従来の「アヘン禁令変遷史」研究を「アヘン政策史」研究の次元まで高めたいと考えている。そのために本書では、アヘン禁令を「内禁」と「外禁」に分けて考えるという視点に立って考察する。
目次
第1章 嘉慶期前半の「外禁」政策
第2章 「外禁」優先と「カントン・アヘン」論の誕生
補論1 呉蘭修とカントン社会
第3章 両広総督李鴻賓のアヘン政策論
第4章 アヘン政策と「失察処分」問題
第5章 アヘン「弛禁」論
補論2 「嘉慶元(一七九六)年アヘン外禁」説弁誤
第6章 「アヘン吸飲者死刑」論
終章 「外禁」政策の断行
著者等紹介
井上裕正[イノウエヒロマサ]
奈良女子大学文学部教授。1948年横浜市生まれ。1977年京都大学大学院文学研究科博士課程(東洋史学専攻)単位取得満期退学。1978年島根大学法文学部講師。その後、島根大学法文学部助教授(1982年)、奈良女子大学文学部助教授(1984年)を経て、1996年から現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。