内容説明
資本による自由競争が国際的な経済活動を推進している今日にあって、実は、国際機関の役割は不可欠である。むしろ、国家や資本と入れ子のように重層して活動しながら、途上国市場の創出や世界的な市場統合を推進している。表面的には見えにくい国際機関の組織構造や特性に着目することで、国際機関による市場形成の実情をあぶり出す。
目次
序章 国際機関研究の視角と方法
第1章 国際機関研究の系譜
第2章 国際機関の政治経済学
第3章 国際機関の「普遍性」と市場形成
第4章 途上国農業開発における官民協同事業の導入
第5章 開発援助の財政構造と国際機関の「自律性」
第6章 規制から活用へ―国際機関と多国籍企業
終章 グローバル・ガバナンス研究が拓く未来
著者等紹介
池島祥文[イケジマヨシフミ]
横浜国立大学大学院国際社会科学研究院准教授。専攻:国際開発政策論、地域経済学、農業経済学。京都大学博士(経済学)。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学、横浜国立大学経済学部を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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