内容説明
地域的アイデンティティと独創性の相剋。フィジーの若い画家達の葛藤と創作の日々を人類学者が克明に綴る。絵画がうまれる場に立ちあえる本。収録図表約130点。
目次
第1章 芸術を人類学的に論じる
第2章 芸術、文化、ローカリティの共謀―オセアニアの現代芸術
第3章 芸術の家―オセアニア・センターの生活
第4章 芸術家になるために―ライフ・ストーリー
第5章 反復される絵画―集合芸術のつくりかた
第6章 売れる絵と売れない絵―三つの市場と画家の葛藤
第7章 差異化される絵画―「自分の作品」のつくりかた
第8章 制作の場―描いているのは誰か?
第9章 オセアニアをさがして、再び
著者等紹介
渡辺文[ワタナベフミ]
1981年大分県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。博士(人間・環境学)。専攻は文化人類学。日本学術振興会特別研究員PD、ハワイ大学人類学科客員研究員などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科研究員、立命館大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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