核としての周辺

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876983308
  • NDC分類 389.08
  • Cコード C3345

内容説明

生態人類学は、他の諸人類学とどこが違うのだろうか?一つは、今や文化人類学が突き放してしまったかのような、精密な民族誌―長期にわたる精緻なフィールドワーク―を通して、人々の生活を、その細かな襞にいたるまで記録することにある。そして二つ目は、そのフィールドを、あくまで「周辺」に求めるところにある。自然と関わり合って暮らす生き物としてのヒトの姿にこそ、人間社会の本質が見えると信じるからである。気鋭の若手研究者たちが「遠きところにこそ核心がある」とする生態人類学のエートスを示す。

目次

第1章 旗持ちとコンブ漁師―北の海の資源をめぐる制度と規範
第2章 シシマチ(肉市)の技法
第3章 台湾パイワンのイノシシ猟
第4章 ジノ族村落の農耕・狩猟採集・家畜飼育―雲南少数民族の一九九〇年代の生産活動
第5章 結節点地図と領域面地図、メラネシア海洋民の認知地図―ソロモン諸島マライタ島の事例から
第6章 マイナー・サイエンスとしての生態人類学―ひとつの生態人類学論

著者等紹介

松井健[マツイタケシ]
1949年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程退学。理学博士。現、東京大学東洋文化研究所教授

飯田卓[イイダタク]
1969年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科人間・環境学専攻博士後期課程修了。博士(人間・環境学)

小松かおり[コマツカオリ]
1966年生まれ。京都大学大学院理学研究科動物学専攻博士後期課程単位取得退学。京都大学博士(理学)。現、静岡大学人文学部社会学科文化人類学大講座助教授

野林厚志[ノバヤシアツシ]
1967年生まれ。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻博士課程中退。現、国立民族学博物館民族学研究開発センター助手。総合研究大学院大学助手

竹川大介[タケカワダイスケ]
1964年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程退学。現、北九州市立大学文学部人間関係学科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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