目次
序章 魅惑と境界―論理構成・方法論・問題系(語りの「現象学的な民族誌」へ向けて―旅程と構成;方法論と基本概念 ほか)
第1章 始原の物語―グイの創世神話(思想と物語;世界の始まりと猟獣たちの創造 ほか)
第2章 気づきと感応―他者としての動物(記号と差異;動物をおもしろがる ほか)
第3章 食うと病むもの―肉食の禁忌と忌避(「食うと病むもの」を食ったら―最初の遭遇;ヒョウの匂いで死ぬ―民俗免疫理論との遭遇 ほか)
第4章 翼ある告知者―環境と虚環境の双発的生成(民族鳥類学事始め―バード・ウォッチングからの接近;注視と呼びかけ ほか)
第5章 殺しのパッション―狩る経験の現象学(殺意の装置―罠と矢;狩猟の情動シナリオ ほか)
第6章 掻かれ咬まれ殺される―パーホ(咬むもの)の恐怖(穴を掘る「皮」―ツチブタの脅威;ヒョウに襲われる―失望のシナリオ ほか)
第7章 女の魔力と動物への変身―“キマ”をめぐる省察(“キマ”との出会い;キマと呪詛はどう違うのか ほか)
終章 動物的実存への還帰―現象学的自然主義への途(間身体的な動機づけ;境界は撹乱されたか―「静かな革命」をめぐって ほか)
著者等紹介
菅原和孝[スガワラカズヨシ]
1949年東京生まれ。1973年京都大学理学部卒。1980年同大学院理学研究科博士課程単位取得退学。京都大学理学博士。2013年第8回日本文化人類学会賞受賞。北海道大学文学部助手、京都大学教養部助教授、同総合人間学部教授を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授(2015年4月より京都大学名誉教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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