出版社内容情報
19世紀末以来出土した最古の漢字である甲骨文字を題材に、古代中国の王にとって最重要の事業であった「卜占」という面から当時の社会の宗教的状況を解明しながら、宗教と王権のつながりについて光をあてる。
内容説明
中国最古の文字体系「甲骨文字」―亀甲と獣骨に刻まれた甲骨文字を手掛りに、古代中国王朝で最重要の事業であった「占卜」の面から、商代における宗教的状況を解明し、神権・王権と文化に光をあてる。
目次
第1部 商代信仰世界における甲骨の諸相(『尚書』洪範に見える商代の卜筮;卜の特徴;筮の記録;卜と筮の関係)
第2部 甲骨文字に見える商王の権威―〓(せん)辞の変遷を中心に(「〓(せん)・〓(ぼく)」字の解読について
〓(せん)辞の性格とその変遷
商王権威の変化)
第3部 信仰と共に展開する商代の文化―験辞とその周辺(移り変わってゆく験辞)
著者等紹介
陳捷[チンショウ]
京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、京都大学博士(人間・環境学)。現在、京都大学人文科学研究所非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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