内容説明
小国分立から、統一へ―共通する問題を抱えていたイタリアと日本。両国の近代化の担い手たちは、お互いをどうとらえ、何を思惑したのか。知られざる使節団史を、イタリア側の資料から明らかにする。
目次
第1部 日伊の近代化(日伊交流に見られる問題点;近代化と言語の変容―イタリアと日本の場合)
第2部 イタリア側資料から見た岩倉使節団―岩倉使節団のイタリアにおける行程図(イタリア訪問以前の動き;カゼルタ王宮訪問;ヴェネツィア訪問を中心として ほか)
第3部 岩倉使節団とその周辺(イタリアの岩倉使節団―日伊関係黄金時代(一八七三~一八九六)のあけぼの
岩倉使節団の国際的背景
岩倉使節団の時代における絹と日伊通商関係 ほか)