内容説明
本来の仏教用語が、実践の立場を忘れて学問化し、難しくなってきた。それは頭脳思考に走ったからだろう。もとは易しい術語だったのだから、遡ってその原意を知らなければならない。
目次
1 序説―インド仏教の変遷を語る(根本仏教への郷愁;阿難三代仏教への疑惑;部派乱立の時代を迎える ほか)
2 実例―誤られた語義を修正する(仏―人間完成者ということ;法―内在する宗教的真理;法(続)―外的存在にまで変化 ほか)
3 結び―論策二篇(間違いだらけの「般若心経」検討―伝統的解釈の盲点を衝く;女人成仏論の日本的完成―変成男子の条件は必要でない)