内容説明
本書では、戦前から戦中までの第1章、1950年代後半までの第2章までは、トヨタや日産のトラックについても記述しているが、第3章以降では日野、いすゞ、三菱ふそう、日産ディーゼルというトラックメーカーのものに限って記述している。
目次
第1章 量産自動車メーカーの誕生と戦前のトラック
第2章 戦後の混乱からの脱出(1945~59年)
第3章 4大メーカーによる多様化の時代へ(1960年代)
第4章 排気・騒音規制のなかの高性能追求(1970年代)
第5章 空力・電子制御・経済性の追求(1980~90年代初頭)
第6章 構造不況といわれるなかでの技術革新(1990年代~現在)
著者等紹介
中沖満[ナカオキミツル]
1932(昭和7)年、東京生まれ。旧制九段中学中退。1948(昭和23)年9月、わたびき自動車工業株式会社に入社。塗装職人として34年働いた後、1983(昭和58)年からフリーのライターとして活躍。1975(昭和50)年10月、浅間ミーティング・クラブを有志とともに設立、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
9
明治から2000年代初頭の日本のトラックの歴史。日本の自動車産業はトラックから始まった。しかもそのトラックは軍用が主で軍の要請に従ってた需要があって成立してた。乗用車産業が早くから成立したアメリカとは根本的に違ってた。トヨタも日産も戦前はトラックが主力商品だった。軍用がなくなった戦後は4大メーカーの台頭になるが、ドッジライン不況→朝鮮特需→高度経済成長→オイルショック→円高とバブル→平成不況の中で各メーカーはどうトラック生産してきたのかをメーカー別に述べていく。大型中型の歴史に限定され小型は別の本に。2021/07/17
わたりがに
0
時代ごとに主要4社(日野、いすゞ、日デ、ふそう)をまとめてくれている。良書であるが、紙幅が足りておらず、後半のエンジン関係は諸元の羅列になりがち。大部かつ多少高価格になってもよいので増訂版を期待したい。2023/11/09