内容説明
スカイラインGT‐Rはバリュー・フォー・マネーという点でもユーザーにとって有利なクルマであるといえる。大変に高い開発費(これは日産自動車が負担している分だけではなく、開発担当者たちの自己犠性による部分も大きい)が掛かっているのに、車両価格には規定の分の開発費しか加えられてないからである。これが当初は1万台も売れれば上出来と思っていたのに対して既に4万台を越え、モデル末期にもかかわらず、毎月千台近く売れ続けている理由ではないかと思う。この本を通じて、スカイラインGT‐Rを開発した担当者たちの熱い想いが少しでも読者に伝われば幸いだと思う。
目次
1 スカイラインGT‐Rのレース挑戦の歴史
2 レースを意識したR32GT‐Rの開発
3 RB26DETTエンジンの性能特性
4 エンジン概要とグループA仕様への改造
5 グループA仕様エンジンの開発プロセス
6 グループA仕様GT‐Rの車体開発
7 シャシー関係のユニット開発