内容説明
本書は,ブリヂストンのタイヤ開発ストーリーで、その中心となるのは、RE71の開発責任者となった川端操氏である。このストーリーはまたブリヂストンの世界戦略の足がかりとなるプロジェクトの話でもある。アメリカの大手タイヤメーカーのファイアストンを買収したブリヂストンには、今後ファイアストンと一体となった世界戦略を構築していかなければならないという大きな命題がある。ポルシェ・アプローチは、世界との付き合い方を学ぶ上で格好のケーススタディーとなったのではないだろうか。
目次
第1章 ラジアルタイヤの黎明
第2章 高性能タイヤ時代へ
第3章 プロジェクトYMCA
第4章 超偏平タイヤRE91の誕生
第5章 ポルシェ・アプローチ委員会
第6章 ポルシェからの招待状
第7章 ヨーロッパでのテスト開始
第8章 新しいコンセプトのRE71
第9章 ポルシェ承認と新たなる挑戦
第10章 時速400キロ突破
第11章 ナルドーでの最高速テスト
第12章 フェラーリからの誘い