内容説明
痴呆ケアの極意なんてないんだな―この事業所では、利用者とスタッフが「ケアする側―される側」を超えて、相互につながり合っている。ときにはその立場が逆転してしまうことも…。
目次
第1章 「関わり」を自在に楽しみながら…(放っておけないこと;支配せずに孤立を癒せないか ほか)
第2章 どっぷり、仕事に浸る(みんなの魂に包まれて;楽しくなくて仕事ができるか ほか)
第3章 職業道楽の真っ最中(清山会の愛すべき人たち;辞職させてもらえず ほか)
第4章 豊かな関わりと縁が紡ぐ物語(私は、この仕事に向いているのだろうか;看護も介護も楽しめばいい ほか)
著者等紹介
山崎英樹[ヤマザキヒデキ]
1960年生まれ。岩手県出身。東北大学医学部卒業。同大学病院、三枚橋病院、国立南花巻病院(神経科医長)を経て、99年仙台市に「いずみの社診療所」を開設。現職:清山会グループ代表(医療法人社団清山会理事長、社会福祉法人すばる理事長、医療法人社団眞友会理事長)。いずみの社診療所医師。みやぎ宅老連絡会監事、認知症介護研究・研修仙台センター専門委員、日本老年精神医学会指導医、医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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okatake
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清山会医療福祉グループによる介護ケアの実録レポ。書かれている内容は相当大変なことなのだけど、みんな楽しそう。そして、全身全力で介護ケアにぶつかっている感じが強く出て、読後感は最高。こんなケア、こんな仕事をしてみたいと思います。そこには、介護をするされる関係なんかない。一人の人間同士が触れあい、お互いに支えあっているから生まれてくるものが多い。介護ケア現場は、多職種が関わる場ではあるが、まず一人の人間としてその場にいることができるかが一番大切なことではないでしょうか。とてもいい実践を見ることができました。2014/10/05
扉のこちら側
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2010年に読んだ。2010/04/01