動作の意味論―歩きながら考える

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784876721672
  • NDC分類 491.367
  • Cコード C0010

出版社内容情報

なぜヒトは現在の歩行パターになったのか。
ウォーキングからリハビリテーションまで日常動作の普遍性をさぐる身体論。 ジェームズ・ギブソン、大森荘蔵らの思想に触れながら動作の意味を紐解く。



第一章 歩きながら考える―直立猿人的
ヒトの定義としての歩行
  動作としての歩行
  暗黙知
  生態学的な環境
  技術知としての歩行
  動かずに歩くという逆説
第二章 櫛を持つ、髪を梳く、そして化粧する―動作の定義に向けて
動作という言葉
  行為と運動の狭間で
  行為の系列
  基礎行為
  行為の理由
  意志的動作
  動作と運動の界面へ
  ベルンシュタイン
  重力場への適応
  運動スキルと動作の巧みさ
  協調構造の解明へ
第三章 動作にはなぜ形があるか―日常動作の運動学
  日常動作研究
  動作と運動
  運動協調性と運動自由度
  不変関係
  不変関係の意味と由来
  協調性の起源
  適応の指標としての運動協調性
  動作の解体
第四章 重力場を歩く―歩行の運動学
  運動学永遠のテーマ
  動作としての歩行
  自由歩行における運動協調性
  歩行比一定則の起源
  パターンからの逸脱
  重力歩行のモデル
  重力歩行の歩行限界
  重力モデルの限度
  まとめれば
第五章 動作は何を知っ筋肉のことなど知らない
  癲癇の臨床
  脳の階層的進化とその解体
  運動表象のジャクソンモデル
  運動研究と神経生理学
  運動は脳に先行する
第八章 日常動作が壊れるとき―動作の解体と再建
  リハビリテーションという医療
  変わる障害の概念
  リハビリテーション医療の股裂き状態
  運動協調性の解体
  異常な運動パターンの出現
  異常運動パターンの起源
  動作形成の五つの制約条件
  動作の解体と再建


動く身体とは、何よりも日常の動作として、私たちの生活に普遍的な現象である。なのに、あまりにありふれたことなのでかえって、動作がそれとして論及されることがない。
「脳は運動のことしか知らない」は、一九世紀イギリスの神経生理学者ヒューイ・ジャクソンの片言隻句を捉えた評論である。ジャクソンはほんのたとえとして「脳は筋肉のことなど何も知らない、運動のことしか知らない」といったが、脳神経系→筋肉→手足の運動という因果系列で身体運動を考える者には、読み過ごして済ますことはできない言葉に聞こえる。


内容説明

なぜヒトは現在の歩行パターンになったのか。ウォーキングからリハビリテーションまで日常動作の普遍性をさぐる身体論。ジェームズ・ギブソン、大森荘蔵らの思想に触れながら動作の意味を紐解く。

目次

第1章 歩きながら考える―直立猿人的
第2章 櫛を持つ、髪を梳く、そして化粧する―動作の定義に向けて
第3章 動作にはなぜ形があるか―日常動作の運動学
第4章 重力場を歩く―歩行の運動学
第5章 動作は何を知っているか―日常動作の運動スキル
第6章 アフォーダンスというトートロジー―動作の生態学
第7章 脳は運動のことしか知らない―H.ジャクソンの運動論
第8章 日常動作が壊れるとき―動作の解体と再建

著者等紹介

長崎浩[ナガサキヒロシ]
1937年、東京生まれ。東京大学理学部卒業。東京大学物性研究所、東北大学医学部リハビリテーション医学研究施設、東京都老人総合研究所を経て、東北文化学園大学医療福祉学部教授
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