出版社内容情報
お産っていったい誰のもの?もっと自由に、もっとわたしらしく、もっとわがままに。
まえがき 助産士問題、素朴な疑問Q&A
序章 待ちわびた妊娠/切らなきゃ産めない?/助産院という選択肢/わたしのお産は誰のもの/ハッピーなお産への道
一章 助産士問題から見えたこと 助産婦って何する人?/Q&Aづくり/運動の経過/リプロのプロと助産婦教育/助産婦の質の転換/見直されてきた助産婦によるお産/産科医と看護婦だけでお産はできる?/産む人のニーズとリスク/羞恥心問題と性的自己決定権//医療倫理は守られるか/学問・諸工業の自由と女性の人権/助産婦教育の現状/諸外国の事情と日本独自の助産技術/看護協会や助産婦会は推進派?
第二章 いいお産は心と目を開く/ダブルスタンダード/女らしく産む/助産は誰のもの/エンパワメント/変質したラマーズ法/お産の快楽
第三章 お産をめぐる歴史のなかで/女が取り仕切るお産の場/明治の産婆たちのつぶやき/施設分娩の時代へ/女性運動家のいらだち/精神予防性無痛分娩/ラマーズ法がうち砕かれていくなかで/
第四章 お産ルネサンス/お産の復興/お産をサポートするドゥーラ/助産院の満足度が高い/積極的管理と自然管理/お産観の再転換/お産のヒューマニゼーション
終章 わたしの身体はわ
お産の現場に男性が入ると聞いたときに、たいていの女性は咄嗟に「嫌だ」と思う。「どうして嫌なの?」と聞かれても、なんだかうまく言葉にならない。実は複合的な要因を感覚的に察知しているためなのだが、最初の段階ではまずそこまで思い当たらない。
むしろ聞いたとたんに「お医者さんだって男性なんだし」とか「男女平等の世の中だもの、男だからって排除するわけにはいかないよね」と、自分を納得させようとする女性も多い。だけど助産婦がやっている具体的なケアのことを聞くと、それを男性が肩代わりすることんて絶対に耐えられないと思う。その違和感、拒否感をどうにか伝えようと言葉を探す…。
第三次お産革命!
目次
序章 わたしのお産は誰のもの?
第1章 助産士問題から見えたこと―講演録
第2章 いいお産は心と目を開く―鼎談
第3章 お産をめぐる歴史のなかで
第4章 お産ルネサンス
終章 わたしの身体はわたしのもの
著者等紹介
清水久美[シミズクミ]
フリーライター/翻訳者。1999年に1児の母に。翻訳/執筆を通じてフィメール・エロティカの紹介に務める元「ヒューマン・セクシュアリティ」(東山書房)のルポライター
坂本みゆき[サカモトミユキ]
開業助産婦。地域の母子保健活動の傍ら、出張性教育講座「いのちのお話し会」を行っている。地域メールマガジンに性教育、育児コラム「お産婆サンバ」連載中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。