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子どもが変身する学校―消えてゆく健康学園

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784876720903
  • NDC分類 378.4
  • Cコード C0037

出版社内容情報

東京23区が設置している健康学園は、肥満や喘息、偏食、虚弱という悩みを抱える子どもたちの健康回復、体力増進を図りながら、小学校の教育課程を修めるための全寮制の施設である。その健康学園が、いま次々と廃園に追い込まれている。しかし、ここにこそ本来の教育の原型があったのだ。

1章 消えてゆく健康学園 

健康学園とは 
少人数での生活 
ふぞろいの子どもたち 
「養護・訓練」をとおして蕫違い﨟を認める 
蕫お客さま﨟に最大限の教育サービスを 
切り捨てられるのはいつも「弱者」 


 2章 健康学園の一日 

登校前 
学校 
下校後 

 3章 子どもが変身する学校 

一人ひとりが大事 
自信につながる学習 
機動性を生かす 
ものづくりを楽しむ 
「前へならえ」の不思議 
学年の足並み 
「みんなちがって みんないい」? 

 4章 寮の名は「太陽の家」 

「お姉さん」が相談役 
遊ぶ生活 
寮行事は盛りだくさん 
あこがれの「赤十字」 
自分のことは自分で 

 5章 心と体を見つめる「養護・訓練」 

グループ別養護・訓練 
全体養護・訓練 
「養護・訓練」のゆくえ 


 6章 学校行事 

入園式 
面会日 
前在籍校との交流 
ともに楽しむ遠足 
手づくりの運動会 


ドアを開けて入ると、そこにはイサムとナオキしかいなかった。学校の教室に二人の子どもの姿だけというのは、なんと寂しい光景だろう。

 とはいっても、この教室には子どもの机は四つしかない。もともと四人のクラスなのだ。

 中野区立館山健康学園――ここは、喘息、肥満、偏食、虚弱など健康面の悩みをかかえた小学校三年生から六年生までの子どもたちが、健康の回復と体力づくりに取り組みながら学校生活をおくる全寮制の学園である。

 四年生はイサム、ナオキ、タダシ、カズヒロの四人である。イサムとタダシは喘息、ナオキとカズヒロは虚弱をなおすために入園した。

 

内容説明

東京23区が設置している健康学園は、肥満や喘息、偏食、虚弱という悩みを抱える子どもたちの健康回復、体力増強を図りながら、小学校の教育課程を修めるための全寮制の施設である。その健康学園が、いま次々と廃園に追い込まれている。しかし、ここにこそ本来の教育の原型があったのだ。

目次

1章 消えてゆく健康学園
2章 健康学園の一日
3章 子どもが変身する学校
4章 寮の名は「太陽の家」
5章 心と体を見つめる「養護・訓練」
6章 学校行事
7章 子どもが教えてくれたこと
8章 旅立ち
9章 健康学園は心の中に

著者等紹介

前田武彦[マエダタケヒコ]
1967年、三重県鈴鹿市生まれ。東京学芸大学に在学中、ユニークな教育実践で知られる学習塾「E・C・I学習クリニック」で講師を務める。卒業後、1989年から4年間、中野区立館山健康学園に勤務し、現在、東京都八王子市の小学校教員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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