出版社内容情報
1996年、南伊豆で開かれた第1回・日本トランスパーソナル学会議から翌々年の第3回会議までの膨大な講義群の中から、魂にふれる16の名講義を一挙収録。
仏教─特に浄土仏教─とトランスパーソナル 西光義敞/トランスパーソナルな身体観 上野圭一/宗教クライシスを超えて 上田紀行/生命の一極点を通して他界と円融する おおえまさのり/「たましい」と「共時性」をめぐって 宮迫千鶴/トランスパーソナルとは何か 吉福伸逸/意識進化のダイナミズム 菅靖彦/意識と自覚上田閑照/錬金術と心理療法 樋口和彦/シャーマニズムと癒し 佐々木宏幹/微妙な境界線上を 日野啓三/トランスパーソナルとエコロジーの出会い 星川淳/拒否と無為 斎藤次郎/魂の航海術としての占星術 鏡リュウジ/深層民主主義をめぐって 藤見幸雄/魂─人と宇宙を結ぶ 山折哲雄
いじめ、非行、援助交際、学級崩壊と深刻化する子どもたちの心の問題。高まる若者たちの暴力衝動。どこまで続くのか見通しすらつかない不況。官僚たちの汚職。とどまるところを知らない環境破壊……。
いまほど、私たちの生き方を根本から問われている時代はありません。しかしながら、私たちは依然として、来るべき時代の新たな目標を見出せないまま、閉塞感ばかりを募らせているようです。
暗い闇に包まれたこの時代。私たちは、どこに希望の光を見出し得るのでしょうか。
《トランスパーソナル》(個を超える)という理念が、私たちにひとつの選択肢を指し示してくれます。それは、現代のさまざまな問題には、近現代の合理主義・科学主義、そして個人主義の限界が映し出されていると考えられるからです。
人種・性別・思想信条の違いなどを超えた人と人のつながり。過去の世代や未来の世代とのつながり。人間と大自然とのつながり。人間と人間を超えたものとのつながり。そして、自分自身の深層無意識とのつながり……。こうした、さまざまな《つながり》を見失い、個の利益と快楽を追い求めた結果、現代のさまざまな問題が生まれているのではないでしょうか。だとすれば、《個
日本トランスパーソナル学会は、どなたでも参加・発表できます。現在、第四回大会(千葉)に向けて準備中であり、①大会の他、②研究会や交流会、連続講座、③ワークショップなどを常時開いており、④学会誌、⑤ニューズレターなどを発行、配布しています。現役員は、諸富祥彦(会長)、藤見幸雄、菅靖彦、羽矢辰夫(副会長)、理事に岡野守也、鏡リュウジ、中野民夫など。顧問に吉福伸逸、鎌田東二、西光義敞、鳥山敏子、高岡よし子、ティム・マクリーン、松岡正剛、アーノルド・ミンデル、湯川れい子他。入会案内は左記に一五○円切手同封で申請してください。
日本トランスパーソナル学会事務局
〒一一三│○○三三 東京都文京区本郷三│二三│五 ハイシティ本郷二○四号
(有)コスモスライブラリー内 FAX : ○三-三八一三-○六八六
内容説明
日常に潜むスピリチュアリティの探究―日本人の「たましいの伝統」を現代に甦らせながら、「意識の変容」と「自己成長」の新たな扉を開く視座。
目次
第1章 境界を超える対話(仏教‐とくに浄土仏教‐とトランスパーソナル;トランスパーソナルな身体観;宗教クライシスを超えて―システムのディスクロージャーは可能か? ほか)
第2章 魂の源流と未来(意識進化のダイナミズム;意識と自覚;錬金術と心理療法 ほか)
第3章 魂の航海術(魂の航海術としての占星術;深層民主主義をめぐって;魂―人と宇宙を結ぶ)