出版社内容情報
わたしは誰で、どこから来て、どこへ行こうとしているのか。そして、人と地球のとるべき形とは何か。「わたし」という存在の神話を解き明かしつつ、仏教のダイナミズム、自然農、遊戯をキーワードに、八ヶ岳の山麓から新世紀のフィールドを考察する。
第一部 霊性的自覚――わたしという存在の神話をめぐって
序 章 海の記憶
第1章 魂の源流への旅
第2章 心の原風景
第3章 リアリティのまなざし
第4章 霊性的自覚――大乗起信論から存在を読み解く
第5章 現成――禅的フィールド
第6章 SEE
第7章 空という主体
第8章 魂のライフサイクルと進化
第9章 世界の自己創出的変容――宮沢賢治の『農民芸術概論綱要』随想
第 章 仏教的世界観のダイナミズム
第二部 好雪片片――生命の踊り場の創出へ向けて
第 章 出で来る花
第 章 世界の自己創出への試み――人と地球のとるべき形
第三部 おどりこそう
第 章 遊戯
第 章 いのちの巡る輪
終 章 大いなるものがたり
補 遺 オウム真理教考察
あとがき
人はスピリット霊性やコスモロジー神話といったものを巡って生きている。それらなくして生きてゆけない存在である。わたしたちの世界のシステム――学問、科学、教育、医療、文化、文明……それらは、スピリット霊性やわたしたちの見るコスモロジー神話の顕れとしてある。
一九六〇年代以降、わたしもその内にあって、のちにニューエイジと呼ばれることになった新たな世代の人々は、心を解き開いて、神話や霊性のほとばしる生命の潮流を開き示そうとしつづけてきたが、来るべき新たな世紀は、わたしたちの霊性と神話を、人と宇宙の源(永遠の源)から開示してゆく世紀として用意されねばならない。そうした道こそが新たな世紀を解き開いてゆくことができるにちがいないから。
ここでは、わたしという存在の神話を解きほぐしつつ、宇宙の夢見る生命の踊り場を創り出してゆく道に光を当ててみたい。
霊性の道がわたしたちの内から溢れ出し、宇宙的な生命の律動と一つとなった妙なる生命の踊り場がこの地球上に立ち現れ、豊かな生命のシステム(人と地球の取るべき形)が編み上げられてくることを………。
内容説明
仏教のダイナミズム、自然農、遊戯をキーワードに、八ケ岳の山麓から新世紀のフィールドを考察する。わたしは誰で、どこから来て、どこへ行こうとしているのか。そして、人と地球のとるべき形とは何か―。
目次
第1部 霊性的自覚―わたしという存在の神話をめぐって(海の記憶;魂の源流への旅;心の原風景 ほか)
第2部 好雪片片―生命の踊り場の創出へ向けて(出で来る花;世界の自己創出への試み―人と地球のとるべき形)
第3部 おどりこそう(遊戯;いのちの巡る輪;大いなるものがたり ほか)