民族の咆哮―秘録・聖戦と皇軍その実態

民族の咆哮―秘録・聖戦と皇軍その実態

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  • サイズ A5判/ページ数 357p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876720330
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0012

出版社内容情報

日中戦争末期、日本軍政下における上海で憂国のジャーナリストが中国の要人、中国通の邦人からこの戦争の意味と行く末についてその本音を聞き取り、記録していた。日本近代史研究と日中関係史に新たな1ページを加える貴重な資料・証言集である。

昭和16年4月~12月
「天皇道」なくして日本なし 思想家・杜天一
国を愛せんとすれば国賊 上海日本語専修学校長・山田純三郎
蒋介石、民族の英雄となる 国民政府行政院顧問・銭承緒
黄河の濁流の澄むを待つ 軍、興亜院嘱託・前維新政府顧問・岡田尚
泥塗れとなった皇軍正義 満鉄嘱託・小川愛次郎
刃こぼれのなまくら正宗 老壮士・長田実

昭和17年1月~4月
歪曲された事変史の創造 前維新政府実業部長・王子恵
溺死せんとする日華両国 国民政府全国経済委員会委員・何庭流
和平こそ両国幸福への道 蘇淮行政長官・却鵬
弾丸はあっても魂がない 満鉄参事・河野正直
我が日本の道に反す 皇道塾塾頭・日高瓊々彦
燎原の火の如き民族精神 外務省嘱託・坂本義孝
行方をくらました皇道精神 華北交通嘱託・梨本祐平
人道呼ばわりは一寸待テ 上海新華信託儲蓄銀行顧問・沈諒昭
拙ツ。自己陶酔と神がかり 日森研究所所長・日森虎雄
一方的正義感は無効切符 衆議院議員 鈴木文治
理論よりも「事実」を欲する 浙江興業銀行上海総嚢・史恵康
「実在の姿」に抗する意識 光華大学教授・蒋君輝

昭和17年5月~6月
「没有法子句と誠意の押し売り 上海銀行公会事務総長・林康侯
悪魔は罪悪史を創造する 中華輪船株式会社社長・蘇錫文
関頭に立つ和平救国理論 大亜実業公司薫事長・陳日平
崩潰の前夜をさ迷う日本 衆議院議員・楢橋渡
卵を得んとして鶏を殺す 金城銀行薫事長・周作民

昭和18年7月~12月
羊頭を掲げて狗肉を売る 金城銀行南京支店長・李之道
狼との道連れは御免蒙る 中央諸備銀行副局長・荘伯容
正義日本の往時に立還れ 華北民衆団体反共大同盟理事長・白堅
無理に履かせた日本下駄 山東交渉庁長・崔之傑

昭和19年
「人」を軽んずる錯覚の遊技 全国経済会議常務委員・殷汝耕
生きるか自然か。「誠」一つ 前中央海軍学校教官・李景発
自動車に立ち向かう人力車 李景発



昭和初期の政治を読みとるうえで動かしがたい資料。奇書、貴書、希書?

内容説明

日中戦争末期、日本軍政下における上海で、憂国のジャーナリストが中国の要人、中国通の邦人からこの戦争の意味と行く末について、その本音を聞き取り記録していた。それは中国人民の咆哮であり、深い嘆惜であった。本書は、日本近代史研究に新たな一ページを加える資料・証言集であり、日中関係史を見直すための貴重な今日的記録である。

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