内容説明
昭和十六年十二月八日、ぼくが松本中学校(現在の松本深志高校)二年生のとき、アメリカとの戦争がはじまりました。これは、五年生(現在の高校二年生)のときの、二度と体験したくない、悲しい話です。大平洋戦争が、だんだんはげしく、生活が苦しくなってきた、昭和十九年夏のことでした。「君たちは、長野県の中学校では、最初の学徒動員(学校での勉強をやめて、工場で働くこと)の生徒として、八月の初めから、名古屋の工場で働くことになりました…」校長先生は、五年生を緊急に講堂へ集め、いつもより緊張した、りりしい姿でぼくたちに話かけました―。
著者等紹介
高田充也[タカダミツナリ]
1927年松本市生まれ。長野師範・早稲田大学文学部卒。信州児童文学会・日本児童文学者協会会員。県内の小中学校に勤務、東筑摩郡朝日小学校長を最後に退職。その後、朝日村ふたば保育園長・松本市公民館館長会長・松本市明るい選挙推進協議会会長などを務める。童話『中山っ原』三部作で信州児童文学会作品賞『鉢伏山の民話』で塚原健二郎文学奨励賞を受賞。2006年文化の日、松本市芸術文化功労賞受賞
柳沢廣[ヤナギサワヒロシ]
1933年松本市三才山生まれ。信州大学教育学部卒業後、県下小中学校に勤務。塩尻市立塩尻中学校校長を最後に退職。その後(財)碌山美術館館長・理事長を経て、同館顧問。中信美術会、信州美術会会員、同三部審査員を務める。長く、美術教育・美術制作に取り組み、県知事賞、県教育委員会賞、全国博物館協会棚橋賞などを受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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