「カラマーゾフ兄弟」の翻訳をめぐって

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「カラマーゾフ兄弟」の翻訳をめぐって

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  • サイズ A5判/ページ数 351p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876624713
  • NDC分類 983
  • Cコード C0098

内容説明

ドストエフスキーの小説『カラマーゾフ兄弟』を読んで、邦訳で検討を要すると考えられる箇所を抜き出した研究書。各節では、ロシア語の原典からの引用に続けて、大正時代以来の翻訳十書の該当部分の翻訳を並べ、参考のために英仏独訳も引用した。それに続けてコメントを記し、試訳を掲げている。小説の舞台のモデルとなったスターラヤ・ルッサという古いロシアの町の、小説とゆかりのある場所の解説をコラムとした。

目次

間隔のあいた目
八つ裂き
見抜きたがる
嘘は嘘の父
一般的な例
私の心を見抜いて
裁判と意見
先駆者か肉弾か
まあまあ?
狂喜しているのは誰?〔ほか〕

著者等紹介

大島一矩[オオシマカズノリ]
1933年12月23日東京市浅草区北清島町(現東京都台東区東上野)に生まれる。1940年浅草区立清島尋常高等小学校(現台東区立上野小学校)に入学。1944年群馬県邑楽郡中野村(現邑楽町)に疎開。中野村立中野国民学校(現邑楽町立中野小学校)に転校。1949年中野村立中野中学校卒業。群馬県立館林高等学校入学。1952年同高校卒業。邑楽郡大泉町米軍基地Camp Drewに労務者の班を指揮するチェッカーとして勤務。1953年東京都港区米軍ホテルHotel Moreにフロントクラークとして勤務。1954年東京外国語大学ロシア語科入学。1960年同大学卒業。東京都葛飾区立小松中学校に英語教師として勤務。1965年東京都町田市立忠生中学校に転勤。1970年東京都教員退職。1975年モスクワ放送に翻訳員として勤務。1980年帰国。ロシア語通訳として働く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

22
元モスクワ放送翻訳員を務めていたドストエフスキ好きの方によるあれ?なんか翻訳おかしかないかい?というツッコミ本といいますかここ気になるなぁという箇所を和訳10冊、英訳3、独仏各1という全15冊で比較検討するスタイル。あとがきに書かれているが確かに初歩的なミスが多い。御大でもやらかしてることがあるのには驚く。そしてやはり亀山訳は……(でもその後改版してないのに誤訳を指摘されたとこをこっそり直したりしてるらしーので刷数の多い本だと間違ってないとかありそうで怖い)。これと例の亀山批判論文のあれこれを読んで(続く2015/02/10

かもめ通信

14
ロシア語に不案内な読者でも十分楽しめる翻訳読み比べ読本。2021/02/26

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