目次
序 真宗僧侶としての私
1 真宗大谷派の戦争協力
2 対話―共通の心の痛みを伴う「事実」を語る
3 真宗教団の戦争責任とは
4 私の“戦争責任”を見つめる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゃくお
4
戦時中に仏教諸派が戦争に協力していたという話を聞いたことがあり、必ずその事実を学ばなくてはならないと思い読みました。著者は数々の戦争を侵略戦争と捉えており、植民地では虐殺があったと発言している。また、仏教を基軸として戦争を考えていて、対話を最重視している。僧侶として戦争責任というものを誰よりも考えているようですが、やや政治活動家としての側面が目立った印象です。戦争行為を憎む気持ちを表現するのであれば、戦争に加担した人々や殺人者への真宗的解釈(慈悲的解釈)も述べてほしかった。2021/02/01