母と子でみる
生きのびる―クラクフとユダヤ人

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  • サイズ A5判/ページ数 135p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784876481491
  • NDC分類 234.9
  • Cコード C0372

内容説明

第二次世界大戦中、ポーランドにはワルシャワ・ゲットーをはじめとして大小およそ400ものユダヤ人ゲットーがありました。その中のひとつ、クラクフ・ゲットー、そしてプワシュフ収容所でユダヤ人はどういう生活をしていたのでしょうか。彼らはどのような苦難を味わい、どうして虫けらのように殺されていったのでしょうか。本書では、クラクフで出会った四人の体験者の話と彼らの体験記を中心にそのことを考えました。そしてゲットーとして最大規模であり、しかも蜂起が起こったことで知られるワルシャワ・ゲットーで、200人のユダヤ人の子どもたちと生死をともにしたヤヌシュ・コルチャック、そして戦うことで自らの生きざまを示した、若いゲットー蜂起兵についても触れています。

目次

クラクフとユダヤ人(中世の面影を残す古都クラクフ;カジミェシュ大王がつくった町;クラツク・ゲットーとプウシュフ収容所)
苦難を体験した人びと(ステラ・ミュラー‐マディさん;ベルナルド・オッフェンさん;エステル・フリードマンさん;ミリアム・アカヴィアさん)
クラクフ・ゲットー博物館(パンキェヴィチの薬局;「ホロコーストの子の会」;今日のカジミェシュ;プシェミシル・ゲットーからクラクフへ)
コルチャックとワルシャワ・ゲットー(ヤヌシュ・ユルチャックと子どもたち;ワルシャワ・ゲットー蜂起)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

14
クラクフのゲットーや強制収容所を生き延びた人たちの体験を聞き取ったり、体験記から要旨をまとめたりしたもの。『シンドラーのリスト』に出てくる女性や、クラクフで証言活動を行っている男性、イスラエルに渡り回想記や小説を著した女性たちの体験はたいへん過酷でショッキングである。写真も大判なので臨場感がある。この本のために撮られた写真でも、先月(2018年2月)見てきたクラクフとかなり雰囲気が違うことに驚く。この間にクラクフはずいぶん変わったようだ。もっと見ておきたかったと臍を噛んだ。 2018/03/24

扉のこちら側

6
初読。シンドラーのリストに載ったことで絶滅収容所行きを免れた人などのインタビュー。2012/08/15

Arte

0
クラクフに留学していた著者が、クラクフの街並みと、クラクフゲットーとプワシュプを生き延びた人々の話を紹介した本。クラクフって、長期間ポーランドの首都だった古都で、大学もたくさんあって、ハンス・フランクは御所に住んでたようなもんだったのね。多くの人の体験談が、要を得てまとめられているのも凄い。ただ、母と子でこの本みないよね、とは思った。2024/10/03

近藤こたつ

0
当時のユダヤ人の人々の中でもシンドラーの工場はけっこう知られていたんだなぁと。文化的なものもあるのかもしれないけど、情報のネットワークがすごい。ナチス、ホロコースト関係の本はけっこう読んだけど、ゲットーに特化してこんなに写真が多く載っているのはちょっとあんまり見ないかも。2022/01/05

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