内容説明
学びの本質を求めつづけて四半世紀。教師、研究者、ジャーナリスト、卒業生など、時を紡いだ多彩な登場人物が語りかける。それは、教育の今と、未来への足場を照らし出す。
目次
序 対話の場としての学校(里見実)
序章 競争原理を超える学校づくり
第1章 「学ぶ」ということ
第2章 「他者と出会う」ということ―高校二十期生四組 二年間の記録
第3章 学校で生きる
第4章 学校は何のためにあるのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
15
2009年刊。1980年代の学校教育の競争原理と序列主義に反対することを理念として掲げてきた自由の森学園の教育実践についてまとめた本。冒頭には学園のシンポジウムの記録が掲載されている。シンポジストの1人である里見実は、パウロ・フレイレの思想に言及しながら、教員が一方的に知識を生徒に詰め込もうとする「銀行型教育」では、子どもが主体的に学ぶということが無視され、その結果として、学ぶことへの意欲が削がれてしまい、大学に入った途端に学ばなくなるという現象が生じるとする。現代にも通用する批評かもしれない。2025/08/06