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内容説明
退院さえすれば社会復帰できたと言えるのか?脳卒中や交通事故で重い障害を背負わされた人々がたどる苦難と感動に満ちた旅路。それぞれの新たな人生が見つかるまで、退院後もそっと寄り添う医療チーム。リハビリテーション医療の現場で考える、人間の弱さと強さ、そして生きる意味。心にぬくもりと勇気をあたえる、事実にもとづいた珠玉の物語集。
目次
第1章 復活の朝(失語と重度の右片麻痺で車の運転;ジェスチャーで伝える仕入れや調理のコツ;夫婦でつくる陶器に託す第二の人生―二重の障害をのりこえて;教頭から主夫業へ)
第2章 復帰を阻むもの(「治るまで休んでいいですよ」は「一生、来なくていいよ」;「病院での自立」イコール「家庭での自立」ではない)
第3章 復帰への道のり(買物訓練は「普通の生活」への確かな道;退院準備のなかで自然に障害を受容;好きな車の運転を復帰のきっかけに)
第4章 迷い道、戻り道(打つ手は否認―「俺は病気なんかじゃない」;一九歳の決断―戸惑う青春;大黒柱を失うことの重み―家族の受容の遅れ;歌に詠まれた心の旅路)
第5章 重度障害者の復帰をめぐって(寝たきり予防に役立つ立ち上がり訓練;重度障害者の家庭復帰に立ちはだかる諸問題)
第6章 全人間的復権をめざして(言葉が通じなくても、何かが通いあうはず;先生、あきらめないで;外泊後のサインはV―脳卒中患者の性)