目次
第1章 初代宮川香山作品(太田窯開窯当初;高浮彫;釉薬研究時期;釉下彩作品など ほか)
第2章 初代没後の眞葛焼(二代、三代の眞葛焼;昔語り―わが宮川家のこと(宮川博明)
太田の魔術師―西洋の目を通して見た宮川香山(クレア・ポラード)
宮川香山と沈壽官(十五代沈壽官))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ybhkr
5
わたしが日本の陶芸で最も愛している眞葛焼の豪華な一冊。初代宮川香山のコレクターである山本氏の偏愛や好みもふんだんに盛り込まれた貴重な本。昭和に空襲で窯が焼け、三代目、四代目の時代で短い歴史を終えた眞葛焼だが、その八割は初代宮川香山の歴史といっても差し支えない。ガレのガラス工芸を越えたのでは…?と思わせる写実性、繊細さ、ダイナミックさは世界的なジャポニズム、アールヌーボーとしてもっと評価されてもいいのでは。ラリックがアールヌーボーからアールデコに移行したように、香山もシンプルに回帰していくのが興味深い。2015/09/24
MitsのHoney
1
偶然お宝鑑定団で知った宮川香山の作品に一目ぼれして、すぐに美術館を検索したところ、近々に訪問予定の横浜に所在を発見!しかも一番興味をそそられた高浮彫の作品を中心とした展覧で、運命感じちゃいました笑。実物はいくら見ても見飽きないほどの美しさで溜息ものです。この本ではそれらを全身のみならず、細部を拡大したものまで載っていて本物感たっぷり!その美しさを堪能できます。琳派や円山応挙、仁清を愛する人にオススメ。2012/09/04
Y
0
★★★★★2022/05/05