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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
叛逆のくりぃむ
11
以前、時事通信社にて出版されてゐたものを皇學館大學出版部が復刊したもの。更に下り、講談社にても『物語日本史』として分册出版されてゐる。插繪裝丁や字體に拘りを見せてゐる。神代から近代迄の歴史をよく纏めており、著者の見識の深さを伺わせるものである。2015/11/14
keint
6
皇国史観でおなじみの著者による通史本。古代・中世がページ数の半分以上を占める一方で、江戸時代は思想史が中心で三大改革については数行のみの言及であったり、太平洋戦争は黒木博司の話で終わっている。 主観的な評価が多いが、和歌の引用が多く、国文法について述べている通史本はこの本くらいなのではないだろうか。2020/05/02
しきぶ
4
数年前に買った本。本棚の飾りと化していたが、昨年から気が向いた時にちびちびと読み進めてやっと読了。長かった~。丁寧な語り口調で、上品なおじいちゃん先生(失礼…)の講義を聴いているような感覚で静かに読み進めた。あまりよく知らない時代の話や学問の話にはワケが分からなくなったりしたが、神話の時代から近代までを体系的に触れることができてよかった。淡々と語る中でも熱っぽくなるところやざっくりとしたところなど、この国と歴史に対する著者の思いが溢れていた。一般的な認識と違うところもあって、この本が生まれた背景を思った。2019/06/20
和敬清寂
3
歴史は難しい。まず、人物が覚えられない。相関が分からない。 難しい分野ではあるが、その中でもやはり心に響く部分がある事が重要である。 感性の読書をしているのだから、いいではないか。平泉さんの命を懸けた気迫が感じられる。血で書かれた本だ。 先祖代々受け継がれてきた血が湧き立つような感覚がある。それが伝わってくるのだ。 それが重要なのかもしれない。その命懸けの精神は、確実に自分にも継承されるから。 確実に受け継がれている血というものがある。 そういうものを実感させてくれる書物はなかなか無いと思う。2020/05/31
Ohe Hiroyuki
2
東京帝国大学の教授を務め、敗戦後は白山神社の宮司を務めた著者による国史概説本である。▼「少年」とあるように、著者は子どもに向けて書いている。漢字には全部ルビを振って、歴史的仮名遣いで書く本は一種異様である。▼はしがきをお読みいただければわかるが、著者のすべてが投入されており、そのエネルギーや凄まじい。▼彼の記載は、「平泉史学」と表現されることもあるが、そこまでの透徹した歴史の叙述に触れることは、今を生きる私達によって大いに有益であろうと思う。皇學館大学の書籍部で今も買うことが出来るのもうなずける。2022/10/23
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