目次
1 古代から唐・五代・宋・元の時代(『詩経』;南朝楽府 ほか)
2 明の時代(『僧尼〓海』;『如意君伝』 ほか)
3 清の時代(『隔簾花影』;『幻中真』 ほか)
4 中華民国の時代(『性史』;『白雪遺音続選』 ほか)
5 中華人民共和国の時代(『莎〓娜〓・再見』;『三寸金蓮』 ほか)
著者等紹介
土屋英明[ツチヤエイメイ]
1935年兵庫県西宮で生まれる。早稲田大学文学部卒。井芹中国語講習会で学ぶ。62歳で映像制作会社を退社後、文筆の仕事を始める。中国の文化と文学を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
57
古代孔子の時代から中華人民共和国まで、中国の歴史に沿ってその時代ごとの好色本を紹介した一冊。エロに洋の東西、国境無しとはよく言ったもので、構造がどの国でもあるような男の妄想大爆発なものが大多数を占めている。腹上死が多い事やラストに脱俗して仙人になるのが多いのがお国柄かなあ。古代の詩におけるそれは隠喩に満ちているんだけど、時代が下り小説になるに従って妄そ…内容も具体的になるのも他の国同様か。『金瓶梅』と『肉蒲団』は有名なので一度読んでおきたいかな。個人的にもっとも食指が動いたのは『繍榻野史』であるけれども。2019/03/06
ふみ乃や文屋
1
艶書。要はエロ本ですね。古代は『詩経』から人民中国まで幅広く取り扱っている。想像をかき立てられるのがじつにエロい。しかしそれは表現規制・取り締まりとの戦いでもあった。現代日本も似たようなもんか。2019/04/07