目次
第1章 左伝研究序説
第2章 左伝の多元世界
第3章 覇者の時代(一)晋文公
第4章 覇者の時代(二)斉桓公
第5章 大戦の時代―〓(ひつ)之役
第6章 賢大夫の時代(一)鄭の子産
第7章 賢大夫の時代(二)叔向・晏嬰・叔孫豹・公子札
第8章 結びと参考文献
著者等紹介
野間文史[ノマフミチカ]
1948年愛媛県生まれ。広島大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴィクトリー
3
春秋左氏伝についてもう少し知りたくなったので読んだ。初めに、古来讃えられたその簡潔な文体が演劇から取材したものであるとの説を述べ、興味を引かれる(実証は難しそうだが)。その後、文字数から左氏伝が重点とした箇所を指摘し、それらについて解説、自説を述べて、最終章で、これまでの訳書、研究の紹介を載せる。自説については、何故そうなるのかをもう少し説明して欲しいところはあるが、春秋左氏伝についてより理解を深めたい、と言う人には良書だと思う。2015/03/15
ふみ乃や文屋
0
288頁の仲尼の「寛大な政治では民は増長する。増長すれば厳格に取り締まる。すると再び寛大に~」というくだりは現代の政治にもあてはまるのではなかろうか。2016/04/21
alma
0
大学時代、野間先生に師事しておりました。