内容説明
本書はかつての中国において、書がいかなる情況で成立し、いかなる美意識によって支えられていたか、別の言い方をすれば、文字を美しく書くということと書かれた文字が如何に鑑賞されてきたかを考究した論考である。
目次
蔡〓と南朝・唐の書論家
『法書要録』所収梁武帝・陶弘景往復書簡の性格
『述書賦』の性格―中唐期の書論
『歴代名画記』と『述書賦』
欧陽脩『集古録跋尾』の成立とその書論
詩書画を如何にとらえるか―蘇軾における虚実の理を手がかりに
黄庭堅の書論
黄庭堅詩における“もの”による思考―格物と題画詩
慧洪『石門文字禅』の文学世界
中国近世の書画論―『図画見聞志』を中心に見た宗教画から山水花鳥画への展開
元・明の書の復古と商品化
余紹宋と『書画書録解題』―中国書画の目録学
著者等紹介
大野修作[オオノシュウサク]
1951年埼玉県生まれ。京都女子大学文学部教授。文学博士
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