目次
第1章 正保から万治まで(園城寺の絶頂;湖水;戴を訪う図;大井川の即事 ほか)
第2章 寛文から貞享まで(学者に示す二首;学問須らく今日従り始むべし;小弟の既に江城に到るを聞くを喜ぶ;即興 ほか)
第3章 元禄から宝永まで(嵯峨の途中;即事;難波橋上の眺望;淀河舟中の口号 ほか)
著者等紹介
厳明[ゲンメイ][YanMing]
1956年(昭和31年)、中国蘇州市に生まれる。蘇州大学教授。著書に『清代広東詩歌研究』(文津出版社)、『中国詩話詞典』(北京出版社)、『中国名妓芸術史』(文津出版社)、『紅楼釈夢』(洪葉出版社)
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感想・レビュー
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きさらぎ
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伊藤仁斎の漢詩を解説した本。割とガチで漢詩の本で、平仄がどうの、漢文として読んだ時には語順的にこういう解釈がどうのとかなり微に入り細に入り書いているので、漢詩の素養のない私は結構すっ飛ばしました(笑)でも中国詩と日本人の漢詩の比較などもあり参考になります。印象に残ったのは、仁斎さんが自分が出掛けた時は「家族が待ってるだろうなあ」と言い、弟が出掛けた時には「家に帰る日を指折り数えているだろうなあ」という、郷里に安住したことによる精神の安定性というかそういうもの。仁斎はあまり洛外へ出ることがなかったようです。2014/08/30