内容説明
家に戻ると、ジューとアンマが門で、しゃがんでいた。もみがらを置き、ウジクサを加え、その上にオキビ(木の燃えかけ)をのせて、くすぶらせていた。これで、冷たい海の上を、七日間歩いてきた父さんの足を温めるのだ。僕は、ジューとアンマと一緒に、火が消えないように、夜遅くまでオキビを、足し続けた。(第4章父さんと会って/「シバサシのお祭り」より)。
著者等紹介
鳥居真知子[トリイマチコ]
1951年三重県に生まれ、兵庫県の芦屋で育つ。1974年甲南大学文学部卒業。結婚後、神戸に住む。子育ての合間に児童文学を書き、「おはようおじさん」が三木市立図書館でビデオ化される。1992年甲南大学大学院入学。終了後、同大学と神戸山手女子短期大学で非常勤講師として勤め、退職後、再び児童文学を書き始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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