目次
第1章 北アイルランド紛争後社会と壁画―本書の目的と意義
第2章 北アイルランドという場―フィールドの政治・社会背景
第3章 北アイルランドの壁画の歴史と壁画研究―先行研究から明らかにされたこと
第4章 壁画の表象における顕在と不在―何を記憶し、訴えるのか
第5章 壁画のイメージの流通―イメージは、コミュニティでどのように受け継がれ、共有されていくのか
第6章 観光と社会統合とローカル・コミュニティ
第7章 二つのコミュニティ―和解プロジェクトに見る可能性と限界
第8章 壁画と紛争経験の表象
著者等紹介
福井令恵[フクイノリエ]
愛知県生まれ。アルスター大学大学院メディアスタディーズ・コース修了(修士:International Media Studies)、九州大学大学院比較社会文化学府博士課程単位取得退学(修士・博士:比較社会文化)、現在、九州大学戦略企画室学術研究員。専攻は社会学、北アイルランド地域研究、文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sano Paradise
1
ベルファストの街中で住居や店舗のの壁「描かれる「壁画」。 完成時には地元政治家を招いたオープニングと呼ばれる式典が行われることもあるそうで、いわゆるストリートアートとは異なり、近隣住民や行政から理解されているのだと思う。 それも北アイルランド問題の只中で、プロテスタント・カトリック側双方からの主張の場として使われてきたという背景あってのもの。 これは実際に見てみたい。2020/05/06
こーじ
0
異なる歴史をもち対立するコミュニティが同じ地域で生活する北アイルランド。壁画がこの対立するコミュニティのなかでどのような役割を果たしたか2021/08/07