出版社内容情報
一族の期待を一身に担った真魚(後の空海)は中央の官僚を目指し、旧都平城京の大学寮に入学を許されたが、ある日、大安寺の山門前で一人の沙門に呼び止められ、吉野の比蘇寺へ行けと告げられる。
仏教修行のため、大学を出奔した真魚は一路、比蘇寺(吉野)へと向かう。
そこからさらに「一度聞いたことは決して忘れず、どんな難解な内容でもたちどころに理解する」という密教の秘法中の秘法「求聞持法」を体得すべく修行地を求めて、前鬼と名乗る蔵王権現の修験僧と旅に出る真魚。
その道中、宇智郡須恵神宮寺境内の「内市」で、後に空海を経済面で強力にバックアップしたとされる丹生族の女人と運命的な出会いを果たすことになるが・・・・
まえがき ………………………………………4
大学出奔 ………………………………………13
吉野比蘇寺 …………………………………31
宇智郡内市 …………………………………47
吉野蔵王権現 ……………………………67
丹生族の女人 ……………………………79
金岳と銀岳 …………………………………93
銅岳白雲庵 …………………………………115
再 会 ……………………………………139
紀伊高天原 …………………………………173
入唐に向けて ………………………………187
「あとがき」に代えて ………………196
丸谷 いはほ[マルヤ イハホ]
丸谷いはほ(本名/丸谷 巌)
昭和20年5月29日、奈良県五條市西吉野生まれ
昭和39年3月、高校卒業後、会社勤務の傍ら大学通信教育で学ぶ
平成21年3月、佛教大学文学部(通信制)卒業
平成28年現在、よろず相談処・彌栄工房自営中
内容説明
大学出奔から入唐まで、天才空海の謎に満ちた10年の物語。進むべき学問の道に悩み、修行に明け暮れ、恋にも悩む。青年修行僧空海、等身大の物語。
著者等紹介
丸谷いはほ[マルヤイハホ]
昭和20年5月29日、奈良県五條市西吉野生まれ。昭和39年3月、高校卒業後、会社勤務の傍ら大学通信教育で学ぶ。平成21年3月、佛教大学文学部(通信制)卒業。平成28年現在、よろず相談処・彌栄工房自営中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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