出版社内容情報
家庭にあるものを利用して手軽に楽しめる14の英語ゲームを紹介。フルカラーイラスト+吹出しの解説でゲームの手順が一目瞭然です。対象年齢、人数、活動レベルなどをアイコンで表示。お子さんにぴったりのゲームからチャレンジできます。3~6歳対象・CD付き。
《はじめに》
はじめて英語を勉強したときのドキドキした気持ち、覚えていますか? 自分の世界がグンと広がるようなときめきは、きっとだれもが経験したはずです。それなのに、いつの間にか英語はただ受験に必要なだけの退屈な科目になってしまった……だからこそ「自分の子どもには楽しく英語を身につけてほしい!」…そのような願いや希望を胸に、本書を手に取られた方も多いことでしょう。
子どもたちは楽しみの中から毎日多くのことを学びます。昆虫の好きな子どもは大人が驚くほど昆虫について熟知していますし、電車の好きな子どもは「こんな電車があったの!?」とこちらがびっくりしてしまうような世界中の電車まで知っていたりします。そのような知識はもちろん、「学習しよう!」などという意識から定着するものではなく、「これがとっても好き!」という好奇心から自然に身につくものなのです。英語も同じように、幼い時期から楽しみの一環として少しずつ身につけていれば、どんなに素敵なことでしょう。
私たち大人はつい英語を学問として捉えがちです。「これを教えよう」と意気込むと、たとえ楽しいゲームが学習の媒介であれ、目的の語彙をなかなか覚えられない子どもにイライラしてしまうものです。今日からそんなイライラは忘れましょう。そして遊びに夢中でじっとできない子どもを叱りたい気持ちにもチャックをしてしまってください。忘れたって、遊んだって、よいではありませんか。時間はたっぷりあるのですから。子どもと一緒に、笑って、喋って、何度でも覚えるチャンスをあげてください。そんな時間を通して、本来人と人とのコミュニケーションのツールである英語がどんなに楽しいものか、私たち大人も思い出したいものですね。本書を通し皆さんの楽しい英語教育のお手伝いができますよう、心より願っています。
最後になりましたが、企画の段階から出版に至りますまで、ご尽力くださいました(株)語研 編集部 本堂もも子様に、心より御礼申し上げます。本当にどうもありがとうございました。
2006年11月
小島 加奈子