内容説明
東チモールに次いで、いま「アチェ」が独立に燃えている。かつてこの地で独立戦争を戦った日本人たちの情熱。インドネシア独立戦争渦中に生きた日本人記者の波乱の体験記。
目次
パダンパンジャンの深い闇
誰が何と言おうと「私は日本が好きだ」
「独立」に煮え切らぬ現地軍
日本贔屓のヤヤ記者の苦悩
嗤う主筆、アジネゴロ
印度洋に哭くカラユキさんの墓群
緊迫するクブンガジャ日本人収容所
藤原機関、増淵老の自決
女子と患者の陸軍病院、襲撃さる
悲劇、陸軍の食糧隊が全滅―テビンティンギ事件〔ほか〕
著者等紹介
菊地秀広[キクチヒデヒロ]
大正9年北海道伊達市生れ。中央大学専門部中退。昭和16年小樽新聞入社、翌17年新聞統合により北海道新聞に移る。18年、昭南新聞を経てスマトラ新聞に出向。戦後、北海道新聞に復帰し東京支社政経部、札幌本社社会部各次長、論説委員(夕刊コラム、経済担当)、ベトナム戦争時の論説主査、東京編集局長。フジ系の北海道文化放送(UHB)の創設にたずさわり、同社社長室長。定年後は評論家として講演、執筆活動を行う
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