内容説明
“知の巨人”のもとに招来された、現代作家21名の綺想世界。没後20年種村季弘、再臨。
目次
綺想の美術廻廊(吸血鬼;化身;怪物;魔術)
異端美の伝導師・種村季弘(同時代の表現者たちへ;追憶・父の横顔 インタビュー=種村品麻)
著者等紹介
齋藤靖朗[サイトウヤスアキ]
1974年生まれ。國學院大學で種村季弘に学ぶ。書誌サイト「種村季弘のウェブ・ラビリントス」管理人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
54
現代美術家の作品を種村文章と共に味わえる一冊。内容は美術のテーマに沿って吸血鬼、化身、怪物、魔術と章分けされている。如何にも著者の世界観に沿った分け方で、かつて著者の作品によってこれらの世界に分け入った身としては懐かしさを覚えるなあ。世界の裏側に隠された迷宮に迷い込んでいるような。美術の方も山本タカト、丸尾末広、伊豫田晃一、建石修志といったよく目にする歴々から今回初めて目にする方々まで非常に見ごたえがある。過去付き合いがあった美術家への賛辞やご子息による思い出話等、著者のファンとしては外せない一冊でした。2025/06/15