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著者等紹介
山本タカト[ヤマモトタカト]
1960年秋田県に生まれる。1983年東京造形大学造形学部美術学科卒業。80年代は主に企業広告のイラストレーションを手がける。90年代初頭から、19世紀末美術や浮世絵の影響のもとに、小説の挿絵を描き出す。その傍ら「平成耽美主義」と銘打って、幻想耽美なオリジナル作品を制作。以降、画集発刊のほか、表紙絵・挿絵の制作、個展の開催など、意欲的な活動をつづける。現在、国際浮世絵学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
72
著者の今までの作品の中から吸血鬼に関するものを集めた一冊。まずは吸血鬼は頽廃的でなければならぬ、耽美でなければならぬ、そして憂愁に包まれていなければならぬ。その意味でここに収められた作品群は、美しくも血に塗れていて華やかでありながらグロテスク。どれも吸血鬼を彩るに相応しいものばかりでした。吸血行為は性行為のメタファーだと言われているが、ここに描かれた美少年美少女美女を目の当たりにしているとそれがいかにもと思わされる。赤く染められた小口、正方形の本体と耽美と退廃、美しさがこれでもかと箱詰めされた一冊でした。2023/04/19
有機物ちゃん
19
吸血鬼がモチーフの作品が集められた画集。吸血鬼がテーマで装丁は血で染まったような赤で小口染めされてる~~~‼‼‼と本屋でテンション上がって衝動買い。アングラアートにどっぷり浸かってた頃があるので山本タカトってだけで興奮する。中性的な少年少女、美男美女、人面を持つ植物や虫、妖しくも美しい異形の者たち。百合やBL、緊縛、生首など死を思わせる不穏で退廃的で耽美な世界観が美味しい……買ってよかった!2023/04/19
高宮朱雀
14
タイトルに因んだ黒と緋色の装丁に相変わらずのアングラ感。きっとヴァンパイアならイラストからでも甘い血の香りを感じるんだろうかと思いながら読了。 色調なのか、はたまた絵の構図のせいか、下品でないエロティックさと共にどこかノスタルジックさを誘う。時間帯で言えば、西陽が射す頃から夜に掛けて。逢魔ヶ時という表現もあるけど、そんな静かな雰囲気の中で行われる非日常の快楽と言ったところか。 これを実体化出来るとしたら、活動休止中のMALICE MIZERだけだろう。個人的に彼等のビジュアルで見てみたいが…。 2023/04/14
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