内容説明
半世紀以上の長きにわたって美術界の第一線で活躍する巨匠が赤裸々に綴る技法錬磨のテクニック、プロの絵描きの真実。新発想の「読む技法書」第2弾。
目次
第1章 プロの画家を目指すなら
第2章 プロの画家になる方法
第3章 デッサン力は必要?
第4章 絵画の知識と画材
第5章 モチーフと制作動機
第6章 絵づくりの方法1
第7章 絵づくりの方法2
第8章 プロとして活動するには?
著者等紹介
佐々木豊[ササキユタカ]
1935年名古屋市生まれ。1959年東京藝術大学油画科卒業。1961年東京藝術大学専攻科修了。1963年国画会会員。第33回国画会展国画賞(1959)、第1回現代の裸婦展準賞(1978)、第15回安田火災東郷青児美術館大賞(1992)、両洋の眼展河北倫明賞受賞(1998、2001)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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paluko
7
まず驚いたのは「講談社フェーマススクールズ」って芸大卒とかのしっかりした経歴の人たちが添削講師になって、発祥の地アメリカからも指導者が来て監修したり、意外と本格的な絵の通信講座だったんですね。いや、漫画雑誌とかに広告が載っているので怪しげな通販と同じような類のものと思ってしまってました(汗)。大人になってからの独学で絵が売れるようになった人の実例(複数)、パレットの使い方、著者独自の下塗りのテクニック、団体に所属することのメリットデメリットなど、具体的・実践的ですぐにでも役立つ情報が満載の、貴重な一冊。2021/12/05
mintjam_
2
【メモ】 p34 人物:あらゆる年齢・人種・衣服・ポーズをあらゆる視点・画材で。 人物のからみ→群像へ。 p134 絵はまず構図。 p189 講談社フェーマススクールの作品評価項目には必ずConceptがある。2021/10/22
まちゃん
0
読み始めた時は語り口が“おじいさん”すぎてビックリしました。著者が実際におじいさんなので仕方がないのですが……。これからプロ画家になろうという年代の人間に向けて、狭い意味での再現性のあるノウハウを書いた実用書ではありません。時代が違います。 ただし、広い意味では参考になりますし熱さもあります。マチエールや制作の過程についての回答が特に面白かったです。2023/03/31
タロウ
0
「プロ画家になる!絵で生きていくための142条」をジュンク堂で見つけて2420円で痛かったが(ネットで古本がないか探したがなかった。この8月に販売されたばかりではないか)衝動買いして一気読みする。画家の心持ちが分かりとても為になった。自分ではいい絵が描けたつもりでも展覧会で掲げられたその絵を見たら何ともつまらない。個性が足りなかったことに作者が気づかされたところ(コンクールの審査員は飛び出してくる絵に注目する)や、才能=スピード=多作=傑作、美大は何も教えてくれない、アトリエを借りにいくだけ等の話も納得。2021/08/30