内容説明
コレクターは女学生。昭和の浮世絵=木版画絵封筒など、おとめたちをときめかせたものとはなにか。大正末から昭和のはじめ、女学生のあいだに「お手紙文化」が花開いた時代のレターグッズ。
目次
第1章 ブリコラージュ(絵封筒;便箋;封緘紙)
第2章 エクリチュール(手紙一―さき子宛;手紙二―つや子宛;手紙三―みどり宛)
第3章 コネッサンス(大正少女花言葉;女学生隠し言葉;手紙の書き方本あらかると)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
58
タイトルが気になり手にとった1冊。本書は、大正から昭和の戦争直前までの少女たちが交換した手紙やそれにかかわる様々な貴重な手紙道具を紹介。合わせて、当時の少女たちの隠し言葉(流行語)なども紹介。読み物としても楽しめるし、もちろんデザインとしても楽しめる。手紙の封を閉じるシール「シーリング・スタンプ」の鈴蘭や薔薇が凝っていて使ってみたくなった。2021/08/10
愛玉子
23
大正から昭和(戦前)くらいまで、少女たちが交わした手紙や手紙道具、少女たちの隠し言葉などが紹介されています。一番ページが割かれているのが実際の手紙の文面なので、「デザイン」というタイトルはちょっと違うかなと思いつつも、どちらも面白いです。絵封筒や便箋は浮世絵風やアールヌーヴォー風などバラエティ豊かで美しく高品質、今見てもとてもお洒落で可愛らしい。そして手紙がとても魅力的。「去年の夏三人で遠足した事が思い出されてならないわ。あゝエメラルド色。三人きりのエメラルド色。」「御許に」という脇付も、いつか使いたい。2021/05/25
貴羽るき
2
大正~昭和にかけて、少女たちのあいだで使われた封筒や便箋、実際にやりとりされた手紙の内容、花言葉や当時の隠語など。実際の手紙の文は読んでいて心がときめきっぱなしだったけど、自分が誰かに送った手紙が何十年後かに本になって、世の中に発表されたらと思うと恐ろしい。。。隠語は、ハゲた人を示す言葉のバリエーションがやたらと多くて面白かった。2015/10/23
ロバパン
1
図書館で借りた本です。手紙の内容が濃すぎてびっくりしました。(久々に『マリアさまが見てる』が読みたくなったのはいうまでも...)2016/02/25
あちこ
0
わたし用に借りた本。デザインを見たかったので、カラー部分はとても良かった。半分以上を占める手紙のやり取りの部分は…こういう資料が欲しい人向けかな。2016/01/10