内容説明
あの日の不条理のあと少年はどのように自分と向き合ったのでしょうか?ぼくという“ひとり”のきみという“ひとり”のおはなし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
37
図書館にて。大震災後の恐怖と悲しみと寂しさと。でも、そういう自分を自分で追い越して未来に向かって走っていくんだね。2018/02/10
退院した雨巫女。
11
《書店》何もしないより、とりあえず走ろう。いつか、みんなで、暮らせるようになる。2013/07/12
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
東京に行った時に、渋谷中央図書館で読んできた本。東日本大震災。歩き続ける事は大事だけれど、時には走って!前に向かって走るだけじゃない、逃げることも必要。当事者ではないから簡単に言葉にはできないけれど、子どもたちに読むなら、子どもたちが心の中で何かを感じ取ってくれればいい、と思う。福島絵本づくりプロジェクト2018/10/23
けんとまん1007
9
”あるく”ではなくて”はしる”こと。歩き続けることも、とても大切。でも、時には走ってみることも大切。誰のためでもなく、自分のため。走ることは、明日へつながる。今日の自分とは違う自分が、きっとそこにいる。和合さんの思いは、とてつもなく深い。2014/05/04
西澤 隆
5
震災はいろんなものを奪ってしまった。当事者でない僕にとっては想像しかできないしその想像をもって「わかる」と言ってはいけないほどの重さがまちのあちらこちらにごくごく普通に散らばっているのだとも思う。でも。だから。だからこそ。なんとかその思いを踏み越えて一歩踏み出そうとする思いには胸を打たれるんだな。彼が彼自身を追い越す瞬間、僕は泣きそうになりました。まわりが急かすようなことではない。自分で踏み越えていくしかない。わかったような顔で読み聞かせで「だから○○しましょうね」なんて読みたくない「!」な絵本なのです。2014/04/30