内容説明
巌谷小波以前の児童文学をさぐる。児童文化史研究家、法政大学ヘリング教授が江戸期児童図書の再評価をせまった。
目次
1 絵本と児童文学のあけぼの(日本の絵本・英国の絵本;児童文化“通史”の試み〈書評〉;近世文学と児童図書の新しい接点を求めて〈書評〉)
2 絵草紙の世界(おもちゃ絵考;江戸のおもちゃ絵;江戸社会とおもちゃ絵;近世近代日本紙人形考;江戸の遊び絵展にそなえて)
3 桃太郎再発見(どんぶらこ太平記・江戸編;どんぶらこ挿し絵史;書物のなかの桃太郎)
4 江戸の猫たち(ひとまね猫の世界;お猫様の頃;二つの猫長者物語;二つの『猫の草紙』)
5 海を渡った明治の児童文学(児童図書翻訳事始;小波先生の『小公子』)