内容説明
ランドル・マクマーフィ、黒い帽子、古い茶色のジャケット、長いもみあげにたたきつぶされた顔、悪魔的な笑顔、最初舞台では、カーク・ダグラスが、映画ではジャック・ニコルソンが演じた。彼は現代アメリカが生んだ最も強烈なキャラクターである。精神病院という場所での自由と尊厳を賭けた命がけの闘い、彼は闘うことをやめ、逃げ出し、保護され管理されることに甘んじている男たちに、人間が人間であるために何をすべきか激しく問いつめる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fumikaze
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2006.6.16読了。
なかむー
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マクマーフィー、破天荒で自己中でどうしようもないけどなぜか魅力的なんです。カリスマ。だから、まるでキリストの衣に触れたいと思うように、チーフはマクマーフィーに触れたいと思う。 かつてマクマーフィーが持ち上げられなかった「箱」の役割が憎い。 ラストでたたずむ彼にスポットライトというト書き。 「それでも俺はやってみたんだ」と、彼が言う声が聞こえるような気がする。
ブラタン
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劇の上演台本だったのでなんとなくがっかりしたが、それでも情景が目に浮かぶようで良かった。読んでいる途中、本当の小説が読みたくなってAmazonで単行本を購入してしまった。2009/06/13