感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nightowl
4
父親をナイフで殺した容疑により逮捕された少年。彼は有罪だと十一人の陪審員は信じていたが、そこに無罪の可能性があると一人の男が申立をしたことにより、事態は紛糾する。筒井康隆版の浮かれる男は一般的なタブーに切込みつつ、ブラックな笑いやしっかりとした構成で楽しませてくれた。一方で原典であるこちらは、ひたすらシリアスに観客を引っ張ってゆく芝居。見せ場以外の事件に関する情報は、後出しでひっくり返すものが多いのは残念(なので、実際の舞台では後半洗脳を思わせるライト演出があった)。ただ、息詰まる攻防は随一なのでは。2017/06/05
Tan Tan
2
映画化にもなっている戯曲。1つの部屋の中で陪審員達が有罪か無罪かを話し合う中で起きるドラマが色々考えさせられます。情報を鵜呑みにしないで疑問を持ち、さらにそれを提示する。その一石を投じることによる変化、、、今でも上演されたりするのがわかるような作品です。2016/07/30
はちこ
2
大好きな作品。 舞台でもなんども見たことがあるし、映画も見ていましたが、戯曲として読むのは初めて。 登場人物が番号なので最初は個人を認識するのが大変ですが、どんどんその番号の個性が表れておもしろいです。 今でもいろんなところで上演されている作品。 わくわくするし、切なくもなる、素晴らしい作品。2014/06/01
葉津乃
2
今でも舞台で現役の作品。戯曲だけで読むのは大変だったが、映画とあわせると一層作品に入り込める。登場の個性がとても良く出ていた。2013/09/26
Rili
1
昔、このパロディを中高の演劇会で見たことがあって、すごくおもしろかった。もちろん原作もおもしろい。