内容説明
ジェフリーはモテモテのハンサム・ゲイ・ボーイ。自由な恋を謳歌していたけれど、エイズの猛威がニューヨークを襲い、気がつくと多くの知り合いが病気に倒れていた。パニックした彼は、これからは何の気がねもせずに生きていこうとなんと、「セックス断ち」を決意。彼の奇妙な決心を巡って、珍騒動が巻き起こる。悩みに悩んだ末に彼が本当の愛に目覚めるまでを、ユーモラスに、感動的に描く「ジェフリー」は、エイズ時代に人を愛する勇気を与えてくれるハートフルな芝居です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
19
1994年初演の台本。主人公はマンハッタンに住むゲイの男性。80年代後半から一気に表面化し、現在も未制圧な病・エイズがまだまだ研究初期で、不安要素が多かった時代の恋愛模様がおかしく、切なく語られます。テンポが良く、特有の露悪的冗談を楽しみつつも考えさせられました。あの時期に公演を見たかったなあ。自分は90年高卒世代なので、すでに「セーフセックス」が当然でしたが、ゲイの友人らの頭から好奇心丸出しで全てに飛び込んでいく様子は感嘆しつつも怖かった。今も怖い。お願いだからもう少し自重してほしいやつが約3名…。2016/10/04
takeakisky
0
ハムレットが面白かったので、続けて。パトリック・スチュアートの出ている映画を遠い昔に観たことは、覚えている。泣き笑い、笑い泣く。それなりの年齢で90年代を生きていないと細部はちょっとつらいかもしれないし、それに大分ビビッドだけれど、テーマは普遍的で、今に通ずる。はず。ホモセクシュアルには、正直、「うっ」となるので、ずっと「うっ」となり続けだったが、それをのりこえて面白く読む。2024/12/31
