トップガールズ

チャーチル，キャリル【作】〈Ｃｈｕｒｃｈｉｌｌ，Ｃａｒｙｌ〉/安達 紫帆【訳】

劇書房（1992/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 164p／高さ 20X14cm
• 商品コード 9784875745549
• NDC分類 932
• Cコード C0374

内容説明

男性との闘いに勝ち抜いて、職場でのトップの座を手にいれたマーリーンが、様々な時代のトップガールたちを食事に招待するという奇想天外な幕開き。歴史上の、物語上の独創的な人生を生きた女達のカーニバル。７人の女優が１６人の女達の人生を演じるように書かれたこのドラマは、アクティブな女達が登場する幻想的な場面で始まりながら、次の場面では時代を現代に移し、今という時代を生きる様々な女たちの抱えている問題に鋭くメスをいれていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[nightowl]

一部：会社の責任者になったマーリーン。歴史に残る女性を招いてパーティーを開くが、賑やかな会話の方向性はあちこちへ飛んでいく。二部：マーリーンが出世と引き換えに犠牲にしたものとは？姉妹喧嘩にまで発展し…／名を成す女性の理想と現実が浮かび上がる戯曲。いつの世も辛さは変わりない？騒がしい会話部分では平田オリザ作品のように複数人物が同時に会話する指定もあり、非常に大変そう。コール田無にて劇団銀河ラボが2019年11月2日10:30と14:00に上演（https://bit.ly/2AV6Uzx)

2019/09/25

[takeakisky]

かぶって喋るのと、会話が飛ぶのに戸惑う。しようのない人たちの間では当たり前な同時並列的な会話だけれど。これを文字から頭に響かせるのは、地味に難しい。マーリーンが寺島しのぶで、二条が小泉今日子で、イザベラは麻実れい、フリートが渡辺えり、グリセルダが鈴木杏、ジョーンが神野三鈴、ウェイトレスが池谷のぶえ、と全員顔を思い浮かべて読む。読める。想像が映像を結び始めると、すごい。ローラーコースターか竜巻か。終わりまで、時間を忘れてすっかり没入。読み終えて時計見てびっくりした。これは読むべきだし、いいキャストで見たい！

2025/05/11