内容説明
表現教育の第一人者、鬼才・宮川俊彦がこの国を読み解く。近代化路線の歩みの中で見失ってしまった日本特有の内在律を掘り起こす、日本再生のバイブル。
目次
長崎・佐世保カッター事件が教えるもの―社会構造の変化と少年問題
戦後日本が作り上げた価値観と犯罪―奈良女児殺害事件から考える
ホリエモン問題に象徴される日本の病理―今、本質に踏み込んだ教育制度とメディア機能の構築を
四十代の親の特徴から探る少年問題―本質を見極め、洞察力を養う教育の必要性
価値観の変化にみる教育の課題―子供たちに必要な金銭教育と学問の本質への理解
ウサギとカメの話から考える生き方―ホリエモン逮捕にみる日本社会の課題
今、考えなければならない“素直さ”の質―国家という主語をなくした日本
日本人の質と裁判員制度―まずは消化された見解を導き出せる成熟した社会を
日本人の特質と組織活性化―伝統を踏まえた組織論の展開と実現へ
言語文化にみる日本のバックボーン―語るべき言葉を失った大人たち
“表出の自由”が行きつくところ―社会から欠落した育成の論理
「私」という主語で語る危うさ
―市民の社会力を高める教育を
今、問われるリーダーの資質―リーダーシップ論の中心に置くべきこと
モンスターペアレンツに見る日本の現状―得るだけの知の肥大がもたらしたもの
日本人の精神土壌の底流にあるもの―今こそ日本特有の文化に根付いた社会の構築を
著者等紹介
宮川俊彦[ミヤガワトシヒコ]
国語作文教育研究所所長。作家・評論家。35年に亘り、表層指導ではなく、内面に分け入った表現教育活動を実践。思考法や視点・観点・読解などの表現関連の基礎領域の活性化に着目し、人間そのものの分析・育成の最前線に位置する。また、400を超す大手企業・自治体に赴き、人事政策など、言語政策・国語政策を軸に、教育顧問活動を推進している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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